日本環境感染学会誌
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原著論文
血液腫瘍内科におけるPICC導入と評価
平岡 康子市川 ゆかり
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29 巻 (2014) 6 号 p. 405-410

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抄録

  血液腫瘍内科で長期治療を要する悪性疾患患者を対象にperipherally inserted central venous catheter: PICC (グローションバルブタイプ)を導入した.導入前中心静脈カテーテル(CVC)使用群148件(80症例)とPICCカテーテル使用群66件(57症例)を比較した.1000カテーテル日当たりのカテーテル関連血流感染率は,CVC群5.3,PICC群1.0とPICC群が有意に低かった(p<0.01).PICC挿入合併症は認められなかった.留置期間は,CVC群28.0日,PICC群72.8日とPICC群はCVC群の2倍以上長かった(p<0.01).グローションバルブタイプのPICCは,週1回の生食フラッシュにより維持できることから,入退院を繰り返す化学療法患者の在宅中カテーテル管理も容易となった.これらPICC導入による感染率の低下,長期留置に関連し,患者当たりのカテーテル数はCVC群1.9本と比較しPICC群は1.2本に減少した(p<0.01).血液腫瘍内科における長期治療を要する患者のPICC導入は,感染面,安全面,経済面から有用である.

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© 2014 一般社団法人 日本環境感染学会
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