環境感染
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内科病棟におけるMRSAを中心とした空中浮遊菌調査
北島 浩美花園 淳福山 由美子浦田 秀子勝野 久美子田代 隆良松田 淳一平潟 洋一上平 憲
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キーワード: MRSA, 空中浮遊菌, 空気感染
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1997 年 12 巻 3 号 p. 169-173

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抄録

内科病棟の隔離病室および一般病室の室内と廊下において, 空中浮遊菌の日内変動とシーツ交換による経時的変動を調査した.特にメチシリン耐性黄色ブドウ球菌 (MRSA) に注目し, 空気拡散を防止するための看護方法について考察した.結果は以下の通りである.
(1) 室内および廊下の空中浮遊菌は環境整備やヒトの動きにより増加した.(2) シーツ交換中から直後にかけ空中浮遊菌は著明に増加し, 20分後に交換前と同程度に減少した.(3) MRSA保菌者病室以外からもMRSAが検出されたことから, 不顕性保菌者がいる可能性とともに空気拡散する可能性も示唆された.(4) 環境整備やシーツ交換などの看護行為に際し, 菌の拡散を最小限にする工夫が必要と思われた.(5) 医療従事者がMRSAの伝播者とならないため, 保菌者のケアに際してはマスクやガウンの着用が必要と思われた.

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