環境感染
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手指熱風消毒器の消毒・殺菌効果
末柄 信夫山口 英世安井 克人
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1999 年 14 巻 4 号 p. 264-269

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抄録

手指消毒のために開発された手指熱風消毒器 (商品名クリアポパイ) の消毒・殺菌効果について検討した.試験菌104~106 cfu (コロニー形成単位) を含む懸濁液を塗布した平板培地を本消毒器が発生する熱風および紫外線 (UV) に曝露した場合, Pseudomonas aeruginosaEscherichia coli (O-157) は5secで, MRSA (メチシリン耐性黄色ブドウ球菌) とSalmonella enteritidisは10 secで, Staphylococcus epidermidisは20 secで, またEnterococcus faecalisは30 secで, いずれも99.9%以上が死滅した.Candida albicansMalassezia furfurは30 secで99.6%が死滅した.一方, 手掌に塗布したE.coli (1.3×105 cfu/cm2) は 10 secの曝露で99.9%が死滅した.この消毒・殺菌効果のほとんどはUV曝露によるものであった.以上の結果に加えて本消毒器は, 消毒液や清拭紙等を必要としないこと, 操作が簡便であること, 手荒れもしないこと, などのすぐれた特長を備えているところから, 医療や食品等の取り扱いにおける手指消毒にきわめて高い有用性をもつものと考えられる.

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