2005 年 20 巻 4 号 p. 272-274
中心静脈ラインの三方活栓および閉鎖式注入デバイスの細菌汚染について調べた. 三方活栓では調べた148検体中17検体 (11.5%) が汚染を受けていた.
おもな汚染菌種はStaphylococcus epideymidis, Staphylococcus capitisおよびPseudomonas aeruginosaなどであった. 一方, 閉鎖式注入デバイスでは調べた152検体すべてが汚染を受けていなかった (p=0.0005). 細菌汚染防止の観点から, 閉鎖式注入デバイスは三方活栓に比べて優れており, 輸液ラインの汚染防御対策の一つとして有用だと考えられる.