Japanese Journal of Endourology
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Endourology
尿管狭窄に対するレーザー切開術およびバルーン拡張術後に2本の尿管ステントを留置する術式の有用性
杉野 輝明濵本 周造海野 怜田口 和己安藤 亮介岡田 淳志安井 孝周
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2021 年 34 巻 1 号 p. 112-117

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抄録

 近年, 尿管狭窄に対する内視鏡治療の適応が広がっている. 今回私たちは, レーザー切開術およびバルーン拡張術を施行して術後に2本の尿管ステントを留置する術式を導入し, その有用性を調べた. 2016年1月から2019年3月に, 尿管狭窄に対して内視鏡手術を行った10例を対象とした. 全例でレーザー切開術後にバルーン拡張術を行い, 4.7 Fr尿管ステントを2本留置し, 術後4-8週間後に抜去した. 8例 (80%) で水腎症の改善を認めた. follow up期間の中央値は251.5日であり, 8例全例において再狭窄を認めていない. レーザー切開術にバルーン拡張術を併用し, かつ術後に尿管ステントを2本留置する術式は有用であると考えられた.

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© 2021 日本泌尿器内視鏡学会
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