Japanese Journal of Endourology and Robotics
Online ISSN : 2436-875X
ロボット手術
当院におけるロボット支援下根治的腎摘除術およびロボット支援下腎尿管全摘除術の初期経験と手術における工夫についての報告
矢嶋 習吾中西 泰一安嶋 陸人関谷 健廣瀬 航平大久保 尚弥海野 陽介片岡 円増田 均
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2023 年 36 巻 1 号 p. 135-139

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抄録

【目的】本邦で, 2022年4月よりロボット支援下根治的腎摘除術 (RARN) およびロボット支援下腎尿管全摘除術 (RANU) が保険収載された. 当院で施行したRARN及びRANUの周術期成績と, 手術時の工夫を報告する.

【対象と方法】当院で行ったRARN 5例, RANU10例について検討した. RANUの下部尿管処理において, 側臍靭帯を2-0絹糸で外側に吊り上げる, KAIMEN®を生理食塩水で膨潤させ周囲組織をKAIMEN®越しに圧排するなどの工夫を用いた.

【結果】合計手術時間/コンソール時間の中央値はRARNで114/69分, RANUで190.5/131分であった. 全例で開腹移行例, 切除断端陽性例は無く, 術後に重篤な合併症は発生せず.

【結論】当院でのRARN及びRANUの初期経験について報告した.

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© 2023 一般社団法人 日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会
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