脱脂乳を2ステージ連続式ナノろ過装置で容量濃縮倍率2倍まで濃縮する実験を行った.その結果を回分式と比較したところ, 連続式は回分式より濃縮過程において保持液の全固形分濃度が高めに推移するが, 得られた部分脱塩濃縮乳のNa, KおよびClの乾量基準組成は同等であった.また, 連続運転の安定性確認のため, 温度2~7℃, 初期操作圧1.5MPa, 容量濃縮倍率2.0倍一定の条件で連続運転のテストを行ったところ, 開始3時間後の操作圧上昇は0.1MPaであった.このことは安全に長時間の連続運転を行える可能性があることを示している.