食品と微生物
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真空包装およびガス充填包装による生鮮食肉中のCampylobacter jejuniの生存について
伊藤 武高野 伊知郎高橋 正樹富岡 芳彦高橋 栄一
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1985 年 2 巻 2 号 p. 97-101

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抄録

カンピロバクター食中毒の予防対策に必要な基礎資料を得るため, ストレッチ包装, 真空包装, CO2とN2ガス充填包装およびO2とCO2ガス充填包装の生牛肉中でのC. jejuniの生存について検討を行った結果, 牛肉中のC. jejuniの生存は包装条件によって影響を受けることを明らかにした.
1. 真空包装や70%CO2+30%N2ガス充填包装あるいは30%CO2+70%N2ガス充填包装した牛肉を1℃に保存した場合, C. jejuniの生残菌数はほとんど減少せず, 長期間本菌が生存した. 簡易なストレッチ包装でも10日間の観察では本菌の著明な減少を認めなかった. しかし, 70%O2+30%CO2ガス充填包装では保存期間とともにC. jejuni菌数が減少し, 14日保存で2.0×101個/gであった.
2. 各包装食肉を7℃の温度条件下に保存した場合でも1℃保存と同様に, O2とCO2ガス充填包装ではC. jejuniの死滅がみられ, 10日後で2.0×101個/gに減少した.

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© 食品衛生微生物研究会
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