魚病研究
Online ISSN : 1881-7335
Print ISSN : 0388-788X
ISSN-L : 0388-788X
論文
LAMP (Loop-Mediated Isothermal Amplification) 法によるコイヘルペスウイルスの高感度迅速検出
吉野 学渡 一小島 禎池戸 正成
著者情報
ジャーナル フリー

2006 年 41 巻 1 号 p. 19-27

詳細
抄録

KHV特異遺伝子配列内に6種のプライマーを設計し, LAMP法による迅速, 高感度なKHV検出系を構築した。65℃の一定温度条件で, 60分以内に標的配列の増幅が可能であり, プラスミドを用いた感度試験では最少6コピーまで, 濁度上昇を指標とした検出が可能であった。近縁種の魚類ウイルスとの交差性はなく, 良好な特異性を示した。コイ鰓組織からの粗精製DNA溶液を鋳型としても良好な反応を示したことから, 簡易な検体処理法も適応できることを確認した。

著者関連情報
© 2006 日本魚病学会
前の記事 次の記事
feedback
Top