Aeromonas hydrophila菌群の164株を供試して25種類の炭水化物解能を調べた。アラビノース, サリシン, セロビオース, シュークロース, ラクトースからの酸産生に菌株間の差異が認められた。グルコースからのガス産生は86.6%にみられたが, 他の糖からの産生にはさらに大きな菌株間の差がみられた。相関分析やカイ二乗検定の結果, アラビノースやサリシンからの酸産生, グルコースやサリシンからのガス産生によって, 人や魚やその他の動物由来の株と, 水などの環境由来の株とが区別されることが分かった。