1985 年 20 巻 1 号 p. 9-21
A. salmonicuda分離株114株の自発凝集性を調べた結果, 凝集(AG), 非凝集(NAG)および中間(IM)の3型の分別され, 分離年(保存培養期間)と出現率から, AG→IM→NAG型への表現型変異が想定され, 事実, IM型はAGとNAG細胞から構成されていた。AG型はニジマス正常血清および抗血清による溶菌反応, 腹腔内遊出白血球による免疫食菌作用に対して強い抵抗性を有し, さらにニジマスへの接種において強い持続感染性と病原性を示した。NAG型は, これら抵抗性および感染性を有しなかった。