魚病研究
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ニジマスの運動性エロモナス感染と水温の関係
Teresa P. NIETOM. J. R. CORCOBADOAlicia E. TORANZOJuan L. BARJA
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1985 年 20 巻 2-3 号 p. 99-105

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抄録

 スペイン北西部の養魚場のニジマス稚魚に1983年3月と1984年4月に発生した流行病を調べた。病魚の腹腔, 腎臓, 肝臓, 鰓から分離された菌株を調べたところ, 運動性エロモナスが最も多かった。代表株4株の病原性と種を調べたところ, いずれも病原株であり, 3株は A. hydrophila biovar hydrophila に同定された。発病はいずれも水温が5.5-8℃から急に11℃に上昇したときに起こっており, そのストレスが引き金になったと考えられた。

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