魚病研究
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Acidmetric法によるアンピシリン耐性Pasteurella piscicidaの迅速検出について
安永 統男平川 榮一塚原 淳一郎
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1985 年 20 巻 4 号 p. 501-502

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抄録

 P. piscicida のアンピシリン耐性は β-ラクタマーゼの産生によるが, 本酵素を迅速に証明する方法として iodometric 法がすでに活用されている。著者らはさらに手軽に検査できる acidmetric 法について検討した。1984年に長崎県下でブリ類結節症から分離された 48 株について MIC 値 (μg/ml) を調べ上記二方法を比較検討した結果, MIC 値 0.05 (22株), 0.1(12株)の感受性は両方法とも陰性反応を, MIC 値 100 (1株), 100 以上 (13株) の耐性株は両方法とも陽性反応を示した。本法は試験手順の面ですぐれていることが分った。

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