魚病研究
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クロダイ稚魚に対する Flexibacter maritimus の実験的感染
Dolores V. BAXA川合 研児楠田 理一
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1987 年 22 巻 2 号 p. 105-109

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抄録

 クロダイ稚魚に対して菌浴, 皮下注射および菌の体表塗布後菌浴の3法によって, Flexibacter maritimus の実験的感染を行い, さらに感染後の体内菌分布の変化を調べた。菌浴法では感染が不十分であり, 皮下注射法では魚体の傷害が強かった。菌の体表塗布後菌浴法では対照区との間に有意な死亡率の差が認められ, 自然感染の場合と同様な症状を示した。この方法で感染を行った魚の皮膚では15分~3時間後に, 鰓では1~12時間後におよび内臓では1~12時間後に感染菌の存在が認められた。

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© 日本魚病学会
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