魚病研究
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アユ種苗生産過程に発生したビブリオ病に対するニフルスチレン酸ナトリウムの薬治効果
岩田 一夫那須 司田原 健
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1988 年 23 巻 1 号 p. 67-68

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抄録

 種苗生産過程のアユ稚魚に孵化後約1ヶ月経過してビブリオ病が発生した。病魚から多数分離されたビブリオ菌は抗 Vibrio anguillarum 血清に対するスライド凝集反応陽性を示した。病魚群に対しニフルスチレン酸ナトリウムを1.0ppmで5時間薬浴し, ある程度の効果を得た。しかしその後約50日間に同一細菌によると思われる疾病が2回発生したので各々2.0ppm2時間30分及び2.5ppm2時間薬浴を実施した。その結果へい死尾数が激減し流行が終息した。

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© 日本魚病学会
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