1989 年 24 巻 2 号 p. 101-104
種々の方法で固定(新鮮凍結組織,凍結ホルマリン固定組織,ホルマリンまたはブワン氏液固定パラフィン包埋組織)したニジマス(Salmo gairdneri)組織中のBKD菌(Renibacterium salmoninarum)の検出能について, 種々の染色法(グラムおよび過ヨウ素酸染色,間接蛍光抗体法,間接ペルオキシダーゼ法)の比較を行った。間接ペルオキシダーゼ法のみが, 組織の固定法に関係なく, 陽性結果を示した。他の方法ではより感度が低いか, 組織固定法によっては陰性の結果を示した。