魚病研究
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ブリ由来のβ溶血性Streptococcus sp.による溶血毒素の産生条件の検討
河原 栄二郎佐古 浩野村 節三楠田 理一
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1989 年 24 巻 4 号 p. 219-223

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抄録

 ブリ由来のβ溶血性Streptococcus sp.をpH7.0と7.8のTODD-HEWITTブイヨン(THB)およびpH7.0と7.4のBHIブイヨン(BHIB)を用いて25℃で振とう培養した。培養後の上清のヒツジ赤血球に対する溶血活性はpH7.0のTHBで最も上昇し、15時間後の対数増殖期の終りに最高となった。また、pH7.0のTHBおよびBHIBにうしの胎児血清(FCS)あるいは血清アルブミン(BSA)を添加して同様に培養したところ、15時間後の菌の発育および溶血活性は10%のFCSの添加で顕著に、0.1%のBSAの添加でわずかに上昇した。

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