マレーシア水族館において飼育されていた病金魚から分離した抗酸菌について65項目の性状検査を実施し, その同定を試みた。その結果本菌はM.cheloneiに比較的近似の症状を示すものの, フマール酸等炭素源の利用, 0.2%ピクリン酸耐性およびマンノース・トレハロースの分離等の性状で異なった。また, 本菌はphotochromogenicであることから, M.parafortuitumおよびM.vaccaeとも考えられたが, これらの種とも多くの性状で異なり, 既存の種とは異なるものと考えられた。