1993 年 28 巻 4 号 p. 189-190
1984~1986年に養殖ブリ0才魚605尾, 1才魚125尾および野生魚15種158尾から, また1982~1992年には周辺に養殖施設の存在しない伊予灘海域で得た49種2,631尾の野生魚からPasteurella piscicidaの分離を試みるとともに, 本菌に対する血中抗体価を測定した。その結果, P. piscicida は伊予灘海域のブリおよびウマヅラハギからのみ分離された。また, 養殖ブリのみならず野生魚に類結節症発生時期の前後に抗体価の高い個体が認められた。