ブリ“黄疸症”原因菌の培養特性を調べた. 原因菌はそれぞれ牛胎児血清(FBS)を 10% に加えた L-15 培地, イーグル MEM 培地, 0.85%食塩水および1/3海水での培養が可能であり, L-15 培地で FBS の添加量が多いほど増殖が優れていた. FBS 無添加では増殖しなかった. 他の一般細菌用培地では FBS を加えても本菌の増殖は確認できなかった. 本菌の FBS 添加 L-15 培地における増殖可能温度は 20~26℃(至適は 23~26℃), 増殖可能塩分濃度は 0.8~4.0%(至適は 1.6~2.0%)増殖可能 pH は 6.5~8.0(至適は 7.0~7.5)であった.