魚病研究
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ギンザケのヘルペスウイルス病の蛍光抗体法による診断
熊谷 明堀江 則行佐藤 良則高橋 清孝佐野 徳夫福田 穎穂
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1995 年 30 巻 1 号 p. 59-65

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抄録

 精製したNeVTAのヌクレオカプシッドを免疫原として作製した抗血清を用い, 間接蛍光抗体法(IFAT)を試みた。病魚の各臓器の細胞核に明瞭な特異蛍光が観察され, 肝臓の凍結切片ならびに塗抹標本供試した場合, ウイルス分離と同等の検出率(90%以上)が得られた。試料を-18℃で凍結保存すると30日後にはウイルス感染価は著しく減少し, 200日後にはウイルスが分離できなかったが, その試料でもIFATでは十分明瞭な特異蛍光が観察された。IFATは塗抹標本作製も含め数時間で完了する。

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© 日本魚病学会
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