1995 年 30 巻 4 号 p. 287-288
養殖クルマエビの“RV-PJ感染症”原因ウイルスを精製するために, 実験感染個体の血液を用い25~50%ショ糖連続密度勾配の超遠心分離を行った。その結果, 連続密度勾配中に明瞭なバンドが形成され, このバンドの電子顕微鏡観察により, 大きさ約400×150nm の桿状のウイルスビリオンがほぼ純粋に観察され, ヌクレオカプシドおよび空のカプシドもみられた。このことから, 連続密度勾配遠心法により, 病エビ血液から“RV-PJ”をほぼ純粋に精製できることが明らかになった。