魚病研究
Online ISSN : 1881-7335
Print ISSN : 0388-788X
ISSN-L : 0388-788X
養殖マダイに寄生するクビナガコウトウチュウの生活環
安元 進長澤 和也
著者情報
ジャーナル フリー

1996 年 31 巻 4 号 p. 235-236

詳細
抄録

 長崎県にあるマダイ養殖場の網生簀から採集したヨコエビ類3種(クビナガワレカラ, ネオカリフォルニアワレカラ, ムシャカマキリヨコエビ近似種)を, 本寄生虫に感染していないマダイに与えた。その結果, 投与後1~5日にマダイの腸にクビナガコウトウチュウの寄生が認められた。網生簀内ではマダイはヨコエビ類を摂食してクビナガコウトウチュウの寄生を受けると考えられた。また, 投与後3日までに, すべてのクビナガコウトウチュウがマダイの直腸に見られ, 寄生部位の特異性が示された。

著者関連情報
© 日本魚病学会
前の記事 次の記事
feedback
Top