魚病研究
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ヨシエビ稚エビの PAV による大量死
桃山 和夫平岡 三登里井上 潔木村 武志中野 平二安井 稔
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1997 年 32 巻 1 号 p. 51-58

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抄録

 ヨシエビの種苗生産過程において原因不明の大量死が発生した。病エビ組織の磨砕濾液を用いた感染実験が成立したこと, 病理組織学的にはクチクラ上皮をはじめとする中・外胚葉起原の器官および組織における種々の細胞の核の肥大と無構造化が特徴的であったこと, それらの肥大核内および血リンパ中には PRDV と形態上区別困難なウイルス粒子が観察されたこと, PCR 法により PRDV 遺伝子の断片が検出されたことなどから, 本大量死は PAV によると判断された。

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© 日本魚病学会
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