1997 年 32 巻 4 号 p. 233-234
外見的に健康と判断されたクルマエビを養殖場から実験室に輸送し, 3ないし5日間水槽中で飼育し, その間の死亡率および Vibrio penaeicida の検出率を調べた。その結果, 輸送後3~5日間にビブリオ病により死亡する個体がみられ, 輸送後の経過日数の増加と共に病原菌の検出率が高くなる傾向がみられた。菌の検出率はエビの個体群および輸送方法の違いにより大きく異なったが, 輸送ストレスを与えることにより, クルマエビのより正確な保菌率を明らかにし得ることが示された。