赤血球封入体症候群(EIBS)ウイルスに人工感染させたギンザケの生化学的変化を調べた。 EIBS 自然発病魚の血液ホモジネートを接種したギンザケでは赤血球封入体が確認され, ヘマトクリット値は有意に低下した。 感染魚の血中過酸化ホスファチジルコリンは対象魚と比べて低かった。 接種4週間目に, 感染魚の肝臓リン脂質中の多価不飽和脂肪酸組成比は低下し, 未知物質の組成比が上昇した。 感染魚の鰓の Na+-K+Atpase 活性は対象魚と比べて差はなかったが, 腎臓のそれは接種4週間目以降, 有意に(p<0.05)低下した。