魚病研究
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PRDV検出用PCRのための核酸抽出法
野中 里佐Claudia A. Venegas西澤 豊彦室賀 清邦
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1998 年 33 巻 3 号 p. 115-121

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抄録

 PRDV 検出用 PCR の核酸抽出法として, RNase-PEG 沈法と従来法(ISOGEN法)を比較検討した。 従来法に比べ RNase-PEG 沈法により, クルマエビからはるかに RNA の混在が少ない高純度の DNA が抽出された。 ISOGEN 法により得られた核酸液には PCR 反応を阻害する物質が含まれていると考えられた。 両方法による抽出核酸液中の PRDV 遺伝子量に大差はなかったが, 実験感染クルマエビからの PRDV 検出において RNase-PEG 沈法は従来法に比べ明らかに優れていた。

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© 日本魚病学会
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