魚病研究
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ELISA によるヒラメノリンホシスチス病ウイルスに対する抗体の検出
西田 弘子吉水 守江面 良男
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1998 年 33 巻 4 号 p. 207-211

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抄録

 精製リンホシスチス病(LCD)ウイルスを ELISA 抗原として, ヒラメ健康魚, 発病魚および感染耐過魚の血中抗体検出を試みたところ, 群れごとに ELISA 吸光値に差が認められ, 値は上記の順に高かった。 感染耐過魚の血清を用い, 抗原および各抗血清の最適濃度ならびに ELISA のベースラインを決定した。 健康魚に不活化ウイルスを接種し, 最適 ELISA 条件下で血中抗体価を測定したところ, 接種1~3か月後に抗体価の上昇が観察され, 本 ELISA は免疫後の血中抗体価を測定するのに有効であると考えられた。

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