宮崎大学農学部動物生産学科
鹿児島県林務水産部水産振興課
大分県海洋水産研究センター
1998 年 33 巻 5 号 p. 455-458
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1989年以来毎年6月下旬から7月上旬を中心に南九州地域で, 主に100g以下のブリおよびカンパチに顕著な外部症状や内臓の病変を示さず死亡する病気が発生している。病魚に共通して認められる症状は脳の発赤で, 病魚は髄膜脳炎を起こしていた。病魚から細菌分離を試みたところ1種類の細菌が分離され, 感染試験の結果ブリに対する病原性が確認された。実験感染魚でも脳炎が確認され, 分離菌が本病の原因菌と推定された。分離菌はグラム陰性の運動性短桿菌で, ビブリオまたはそれに近縁と考えられる。
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