魚病研究
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ニシキゴイの“新穴あき病”病魚から分離された非定型Aeromonas salmonicidaの病原性
的山 央人星野 正邦細谷 久信
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1999 年 34 巻 4 号 p. 189-193

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抄録

 皮膚および鰭における潰瘍形成を特徴とする“新穴あき病”に罹病したニシキゴイから最近分離を行ったところ, 非定型 A.salmonicida が分離され, その性状は既報のキンギョ由来穴あき病原因菌の性状とは異なるものであった。また, ニシキゴイを本菌で浸漬攻撃(10 6cfu/mL)した場合, 自然発病魚と同様の症状が再現され, 高い死亡率がもたらされた。以上より, 本菌が“新穴あき病”の原因体であることが示唆された。

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© 日本魚病学会
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