1999年9月25日仙台市においてワークショップ「貝類の新しい疾病」が開催された。最初にクロアワビの筋萎縮症およびホタテガイの閉殻筋着色異常が紹介され, 続いて主題であるアコヤガイの赤変化大量死に関して種々の角度からの検討結果が報告された。その結果, ヘテロカプサによる赤潮, パーキンサスによる原虫寄生, あるいはビルナウイルス感染は主原因からはずされ, 未同定のウイルスあるいは濾過性病原体が原因である可能性が高いと考えられた。また, 環境要因や遺伝的要因による宿主抵抗力の低下も関係していると考えられた。