魚病研究
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定量 PCR による浸漬感染実験アユにおける Pseudomonas plecoglossicida の動態に関する研究
Sukenda若林 久嗣
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2000 年 35 巻 4 号 p. 223-228

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抄録

 アユを107 CFU/mL の P.plecoglossicida 菌液に15分間浸漬し, 1, 3, 6, 12, 24, 48, 72時間後に, 皮膚, 鰓, 肝臓, 腎臓, 膵臓, 血液中の菌量を定量 PCR によって計測した。 皮膚とは鰓では1~3時間後から, 肝・腎・脾臓では6時間後から, 血液では48時間後から検出された。 これらのことから, 皮膚と鰓が感染門戸であること, 6時間以降は肝・腎・脾臓に感染病巣が形成されたこと, 48時間後には敗血症になったことが推察された。

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