魚病研究
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鰓からの単生虫の新しい採取法を用いた中部日本海海域の天然ヒラメにおける Neoheterobothrium hirame の寄生の年変動調査
Hilal Anshary小川 和夫樋口 正仁藤井 徹生
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2001 年 36 巻 1 号 p. 27-32

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抄録

 ネオヘテロボツリウムの未成熟虫体をスターラーによって固定した鰓から脱落させて計数するという簡便法を開発した。鰓弓と鰓耙の虫体は実体顕微鏡で, 口腔壁の虫体は肉眼で確認した。この方法で1989-99年に新潟県で採捕された0歳ヒラメにおける寄生の年変動を調査した結果, 寄生は93年に初確認され, 以降毎年みられた。0歳魚における寄生は感染源となる1歳魚における寄生状況や0歳魚の加入数の影響を受けると考えられた。

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© 日本魚病学会
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