魚病研究
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ヒラメレンサ球菌症の実験感染
Huu Thinh Nguyen金井 欣也吉越 一馬
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2001 年 36 巻 1 号 p. 40-41

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抄録

 ヒラメに経口および菌浴法で Streptococcus iniae を人為感染させ, 発病するか否かを調べた。攻撃菌数をそれぞれ3段階設定(経口法:9.9×10 7, 10 5, 10 3CFU/100g魚体重, 菌浴法:2.9×10 7, 10 5, 10 3CFU/mL)して攻撃したところ, 経口法では最高の攻撃菌数でのみ死亡したのに対し, 菌浴法では最低の攻撃菌数でも死亡魚が見られた。いずれの攻撃法でも死亡魚の鰭には出血性患部が形成されており, S.iniae は体表, 例えば鰭の傷などから感染する可能性が高いと考えられた。

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© 日本魚病学会
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