ガザミ幼生に病原性を示す4種の真菌の感染が, 飼育水の pH を9.25に調整することによって防除可能か否かを, アルテミアを用いたモデル実験により検討した。Halocrusticida parasitica の遊走子の試験管内発芽は pH9.25 で抑制され, アルテミアへの感染も完全に抑制された。Haliphthoros 属の2株の発育は pH9.25 で抑制され, 感染率も pH8 の場合のおよそ1/2であった。Lagenidium callinectes は pH9.25 で発育が抑制されず, 100%の感染率を示した。