魚病研究
Online ISSN : 1881-7335
Print ISSN : 0388-788X
ISSN-L : 0388-788X
Photobacterium damselae subsp. piscicida の付着能測定への ELISA 法の応用
鄭 泰成Kim D. ThompsonAlexandra Adams
著者情報
ジャーナル フリー

2001 年 36 巻 4 号 p. 201-206

詳細
抄録

 魚類株化細胞を用いて Photobacterium damselae subsp. piscicida の付着能を ELISA 法で検討した。異なる魚種・地域から分離した計32株の CHSE-214 細胞に対する付着能を比較したところ, 株間で差がみられた。細菌に酸(pH4-6)を作用させても付着能は変化しなかった。代表株を用いて単糖類で処理した影響を調べたところ, 日本株は N- アセチルノイラミン酸と L- フルクトース処理で付着能が増大し, N- アセチル -D- グルコサミン処理では低下したが, イタリア株は異なる反応を示した。

著者関連情報
© 日本魚病学会
前の記事 次の記事
feedback
Top