魚病研究
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過酸化水素によるサケ科魚卵の水カビ病の防除
山本 淳豊村 真之介実吉 峯郎畑井 喜司雄
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2001 年 36 巻 4 号 p. 241-246

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抄録

 サケ科魚類受精卵の水カビ病防除のためにマラカイトグリーンに替わる薬剤として過酸化水素の可能性を検討した。ニジマスおよびカワマス卵において, 媒精後から発眼期まで週2回の過酸化水素1,000ppm, 60分間の処理が水カビ病防除に有効であることが確認された。サクラマスおよびアメマス卵は過酸化水素の毒性に対して高い感受性を示したが, ヤマメ卵の感受性は, それより低かった。カワマスおよびヤマメでは1,000ppmを越えると卵の死亡率が高まるため, 濃度を厳密に守る必要がある。

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