魚病研究
Online ISSN : 1881-7335
Print ISSN : 0388-788X
ISSN-L : 0388-788X
ニジマスの細菌性鰓病に対する抵抗性に及ぼすヘモグロビン量の影響
山本 淳名倉 盾飯田 貴次
著者情報
ジャーナル フリー

2003 年 38 巻 3 号 p. 99-103

詳細
抄録

 第2極体放出阻止法(RSP)と四倍体と二倍体との交配(2♀×4♂, 4♀×2♂)によって3種類の三倍体ニジマスを作出し, 血液性状を調べた。その結果, いずれの三倍体も大赤血球性貧血であることは共通していたが, 4♀×2♂のヘモグロビン量はRSPと2♀×4♂のそれより有意に高かった。細菌性鰓病(BGD)の実験感染の結果, 低酸素下での死亡率を比較すると, 4♀×2♂が他の2群より有意に低く, ヘモグロビン量はBGDによる死亡に影響するものと考えられた。

著者関連情報
© 日本魚病学会
前の記事 次の記事
feedback
Top