魚病研究
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ウイルスの関与が疑われるマコガレイ仔稚魚の病理組織学的変化
一色 正長野 泰三安部 昌明宮崎 照雄
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2003 年 38 巻 4 号 p. 143-149

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抄録

 1989年以降に香川県下の種苗生産場のマコガレイ仔稚魚に, 眼球突出や腹部膨満を示す病魚がしばしば発生して問題となっている。病魚を病理組織学的に検討した結果, 最も特徴的な病変は肝臓, 尿細管上皮, 膵臓および腸管上皮における合胞体形成を伴った壊死であった。壊死した肝細胞の電子顕微鏡観察では, 結晶状に配列したウイルス様粒子を含む細胞質内封入体の形成が確認された。これらの結果から, 本疾病の発生にはウイルスの感染が関わっているのではないかと推察された。

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© 日本魚病学会
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