魚病研究
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イオタラム酸ナトリウム密度勾配遠心法による口白症病原因子の粗精製
宮台 俊明橋本 恵美橋本 久実子渡 智美大谷 真紀田原 大輔
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2004 年 39 巻 4 号 p. 213-214

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抄録

 口白症感染トラフグの脳から口白症病原因子の粗精製を試みた。脳すりつぶし液の上清に硫酸プロタミンを加えて核酸を沈殿させ, その上清を3~55%のAngio-Conray(イオタラム酸ナトリウム溶液)上に重層し, 280,000×gで遠心分離した。遠心後の分画をクサフグに注射したところ, 1.096g/cm3付近に致死活性が見られた。この活性はエーテル, UV照射, β-プロピオラクトン, プロテイネースK処理によって失活した。

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