Department of Aquatic Bioscience, Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo
Research Division, National Salmon Resources Center
2005 年 40 巻 3 号 p. 119-123
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千歳川において野生のサクラマス幼魚の武田微胞子虫寄生率を調べた結果, 河川水温が15℃を超える夏季にのみ感染がみられた。未感染ベニザケ幼魚を河川水に曝露してから様々な水温で飼育したところ, 11℃区では寄生率が低かったが, 途中で昇温すると上昇した。一方, 11℃に維持した河川水に曝露してから9℃で42日間飼育した群では, 昇温してもシストの形成はみられなかった。以上より, 低水温処理は武田微胞子虫症の防除にある程度の効果があることが示された。
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