魚病研究
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アクアビルナウイルスによるVNN抵抗性の誘導
Rolando Pakingking Jr.森 広一郎菅谷 琢磨岡 雅一沖中 泰中井 敏博
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2005 年 40 巻 3 号 p. 125-131

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抄録

 非病原性アクアビルナウイルス(ABV)を予め接種され, その7日後にベータノダウイルス(NNV)で攻撃されたマハタはNNV感染に対して強い抵抗性を示した。他方, ヒラメではNNVに対する感受性が低いため死亡率からABVの効果をみることはできなかったが, 脳および腎臓におけるNNVの消長をみると, 両魚種ともABV処理魚において明らかにウイルス感染力価の低下が認められた。この防御は, ABVにより誘導されるインターフェロン関連タンパク質に困ると考えられた。

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© 日本魚病学会
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