魚病研究
Online ISSN : 1881-7335
Print ISSN : 0388-788X
ISSN-L : 0388-788X
ニジマス稚魚にみられた微胞子虫病
病理組織学的所見について
舟橋 紀男宮崎 照雄窪田 三朗
著者情報
ジャーナル フリー

1973 年 8 巻 1 号 p. 64-67

詳細
抄録

 1968年4月から5月にかけて,岐阜水試のニジマス稚魚の体側部に白色の小結節が現われた。それらについて病理組織学的検査を行なったところ,以下に要約する結果を得た。1.病巣は表面血合筋部のみに限局する。2.病巣を形成している主な細胞は血合筋筋鞘細胞の増殖したものである。3.これら増殖した筋鞘細胞質内に微胞子虫の寄生がみられ,宿主細胞は肥大する。4.以上の所見について二,三の考察を加えた。

著者関連情報
© 日本魚病学会
前の記事 次の記事
feedback
Top