日本消化器がん検診学会雑誌
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原著
胃がん検診のためのペプシノゲン(PG)法・胃X線検査併用法におけるPG陽性判定基準の設定とPG陰性がんに対するX線法検査精度の問題点
加藤 勝章猪股 芳文島田 剛延久道 茂渋谷 大助
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2009 年 47 巻 6 号 p. 693-704

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抄録

【目的】PG法・X線法併用検診では必要以上の要精検率の増加が危惧される。本研究では, 種々のPG判定基準を用いた場合のPG陰性がんに対するX線法の検査精度について検討した。
【対象】集検発見胃がんのうち尿中Hp抗体検査とPG法(PG I≦70 ng/mlかつPG I/II比≦3.0)を同時に施行し得た392例を対象とした。
【成績】対象のPG陽性率69.6%, X線描出率は65.8 %であった。PG法は分化型早期がん, X線法は未分化型や進行がんの診断に優れ, 両者の診断能は相補的関係にあった。PG陽性判定基準としてPG強陽性(PGI≦30 ng/mlかつI/II比≦2.0)を採用した場合, PG陰性がんのうち, とくに, U領域の分化型・陥凹型早期がんに対するX線法の診断精度が低くなっていた。
【結論】PG法・X線法併用検診では, 適正な要精検率を目指しながらも, 見落としがないようにX線法の弱点となる部位は不確実所見も積極的に拾い上げる必要があるだろう。

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© 2009 一般社団法人 日本消化器がん検診学会
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