日本消化器がん検診学会雑誌
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原著
茨城県における消化器がん検診受診率
齋藤 洋子中原 朗西野 弘美上甲 宏海老原 次男杉谷 武彦対馬 健祐富田 慎二平井 信二堀田 総一松本 尚志福冨 久之
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2009 年 47 巻 6 号 p. 705-721

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抄録

胃がん検診と大腸がん検診の地域がん検診受診率は茨城県では13%と16%, 全国集計成績では12%と18%であった。胃がん検診受診率は低下傾向にあるといわれているが, 茨城県のモニタリング調査からは, 地域検診, 職域検診, 人間ドック, その他の検診の全ての検診形態を含めると検診受診率はそれぞれ41%と36%であり, 胃がん検診と大腸がん検診の受診者数は減少してはいない。全国的には地域検診では女性が6割, 60歳以上が2/3を占めており, 人間ドックや職域検診では男性が6割, 40-59歳が2/3を占めている。しかし, 指針に基づき, 要精検率, 精検受診率, がん発見率等の精度管理の指標が示されるのは地域がん検診部分だけであり, 検診成績が把握できているのは実際の検診受診者の半数以下と考えられた。茨城県の検診未受診率は60%あり, 地域検診の初回受診者割合が20%未満であることとも合わせ, 受診率50%達成のためには強力な検診受診勧奨を要する。

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© 2009 一般社団法人 日本消化器がん検診学会
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