日本消化器がん検診学会雑誌
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原著
ヒトヘモグロビンと動物ヘモグロビンに対する便潜血検査免疫法と化学法の基礎的検討
結城 一仁浜崎 寛長谷川 精一和田 尋二
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2012 年 50 巻 1 号 p. 13-19

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抄録

ヒト及び動物(ウシ, ブタ, トリ)ヘモグロビン溶血液を用い, 便潜血検査における免疫法と化学法のヘモグロビン検出可能濃度の比較を行った。
ヘモグロビン溶血液による検討では, 免疫法はヒトヘモグロビンに対して, 化学法より特異性及び定量性に優れていた。化学法は, ヒトヘモグロビンと動物ヘモグロビン双方に反応し, 特異性を示さなかった。
ヒトヘモグロビン添加疑似便による検討では, 免疫法と化学法との間に, 明らかなヘモグロビン検出可能濃度差は見られなかった。なお, 免疫法は, 溶血液とヘモグロビン添加疑似便双方の測定で, ウシヘモグロビンに対して約2%の交差反応性を認めた。
動物ヘモグロビンは, 1,000μg/g疑似便という高濃度便であっても, 免疫法の陽性判定基準濃度には達しなかった。

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© 2012 一般社団法人 日本消化器がん検診学会
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