日本消化器がん検診学会雑誌
Online ISSN : 2185-1190
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原著
検診で発見された胆嚢ポリープ切除例の検討
小坂 俊仁乾 和郎芳野 純治若林 貴夫小林 隆三好 広尚服部 信幸友松 雄一郎山本 智支松浦 弘尚鳥井 淑敬
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2012 年 50 巻 5 号 p. 529-536

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抄録

今回我々は検診で発見され, 手術を行った胆嚢ポリープについて検討した。対象は当院で超音波検査により胆嚢ポリープと診断された2,152例中, 検診で発見され経過観察中に増大を認め手術した増大後手術群9例および発見時に手術した即時手術群7例であった。増大後手術群は平均径12.9mm, 増大速度が平均2.6mm/年で病理組織所見はコレステロールポリープ7例, 乳頭状過形成1例, 管状腺腫1例であった。即時手術群は平均径13.1mmで, 病理組織所見はコレステロールポリープ5例, 炎症性ポリープ1例, 腺腫内癌1例であった。増大後手術群と比較して即時手術群は発見時の径が有意に大きく, 単発例が有意に多かった。内部エコーは増大後手術群では実質様・等エコーを示すものが多く, 即時手術群では小嚢胞様構造を示すものが多かった。実質様・等エコーを示す胆嚢ポリープが増大した場合には腺腫あるいは腺腫内癌を考慮する必要がある。

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© 2012 一般社団法人 日本消化器がん検診学会
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