日本消化器がん検診学会雑誌
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原著
ヘリコバクター・ピロリ菌感染に関連した胃X線所見の検討
濱田 理一郎吉川 裕之相田 佳代望月 千博武藤 繁貴
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2013 年 51 巻 4 号 p. 445-455

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抄録

Helicobacter pylori(HP)抗体と胃X線所見を比較することで, 胃X線検査のHP感染における診断能について検討した。尿中抗HP IgG抗体を同時に測定した任意型検診受診者(計182例)の直接胃X線画像を用いて, 胃体部ひだの太さ・分布・形状および胃粘膜表面像等を検討した。体部ひだに関して「太さが3.5mm以上」, 「分布が大弯側の一部か消失」, 「形状が不整」, もしくは「粘膜表面像が輪郭化もしくは分画・小型化」のいずれかを満たす場合をHP陽性とすると, X線検査のHP診断精度は感度96.6%, 特異度74.7%となった。さらに「輪郭化もしくは分画・小型化の粘膜像」か「3.5mm以上のひだ肥厚かつ網状化の粘膜像」のいずれかをHP陽性とすると感度88.5%, 特異度90.5%となり, 特異度が上昇した。以上から, 胃X線所見よりHP感染を推定できる可能性が示唆された。

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© 2013 一般社団法人 日本消化器がん検診学会
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