日本消化器がん検診学会雑誌
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この症例に学ぶ
上部消化管内視鏡検診で発見された食道内分泌細胞癌の1例
望月 直美小林 正夫西大路 賢一宮田 正年宇野 耕治桂 奏
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2013 年 51 巻 5 号 p. 557-563

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抄録

症例は61歳, 男性。人間ドックの上部消化管内視鏡検診で胸部中部食道に長径約2cmの隆起性病変を認めた。中心部には陥凹を認めたが, 辺縁部は既存の上皮に覆われており粘膜下腫瘍様形態であった。生検組織で免疫染色上クロモグラニンAとシナプトフィジンが陽性であり, 食道内分泌細胞癌と診断した。超音波内視鏡検査の結果, 食道外膜への浸潤を認めた。また多発肝転移を認め, StageIVbであった。化学療法としてCPT11/CDDPおよびVP-16/CDDPを行ったが, 9か月後に永眠された。食道内分泌細胞癌は進行が速く, 予後はきわめて不良である。稀な疾患であるが, 診断のためには臨床的特徴を把握しておくことが重要である。

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© 2013 一般社団法人 日本消化器がん検診学会
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