日本消化器がん検診学会雑誌
Online ISSN : 2185-1190
Print ISSN : 1880-7666
ISSN-L : 1880-7666
経験
S状結腸内視鏡検査を用いた大腸がん検診の有用性
鯵坂 秀之小山 文誉魚谷 知佳
著者情報
ジャーナル フリー

2013 年 51 巻 6 号 p. 673-678

詳細
抄録

2005年4月から2011年3月までにS状結腸内視鏡検査による大腸がん検診(以下SS検診)7224例を対象に, その成果を検討した。癌は5例(0.069%)に発見され, うち2例(0.028%)は併用便潜血検査陰性であった。カルチノイド腫瘍は5例(0.069%)に発見され, 5例とも併用便潜血検査陰性であった。腺腫は455例(6.3%)に指摘され, 要治療と判定された83例(1.1%)のうち, 57例(0.79%)は併用便潜血検査陰性もしくは未施行であった。一方, 経過観察とされた372例(5.1%)のうち, 86例(1.2%)はSS検診時の生検にて消失した。まとめると, 併用便潜血検査陰性直腸癌2例, 併用便潜血検査陰性直腸カルチノイド腫瘍5例, 併用便潜血検査陰性・未施行の要治療腺腫57例, 検診時生検にて消失した経過観察腺腫86例の計150例(2.1%)にSS検診による恩恵の可能性が示唆された。

著者関連情報
© 2013 一般社団法人 日本消化器がん検診学会
前の記事 次の記事
feedback
Top